活動ボランティアからの報告

実際に搬送を行った活動ボランティアからの報告(抜粋)を掲載しています。

活動ボランティアからの報告1(抜粋)

某日、宮城県より埼玉県・神奈川県にそれぞれ搬送。

現地の避難所周辺は、災害があったことがまったく想像できないような普通の街並みでした。道路も混雑はなく、ただ、スタンドに並ぶ列が長いのだけが異様だった位です。今回行った避難所は3箇所すべて物資も行き通っている感じで、ライフラインもほぼ戻っていました。

 

チワワの様子ですが、すこし苛立っているようです(特に男の子)。手を出すと噛むときがあります。でも元気そうで、散歩も楽しそうに行き、ご飯も排泄もバッチリです。

チワワの男の子は噛みぐせがあります(子供など要注意)男の子が女の子を守る感じで、ひどい時は手をだせません。女の子の方は非常におとなしい子です。2頭とも、今まで飼い主と一緒に寝ていたと思われ、布団にあげると嬉しそうでした。

 

MIX犬の方は、とてもヤンチャです。そして人懐っこい面もあります。散歩も排泄もバッチリです。犬種については、もらい犬でたぶんラブと他とのMIXでは!と、飼い主さんが言っていました。後ほど写真をお送りしますのでご覧ください。

MIX犬の飼い主にお聞きしたことは以下の通りです。

地震発生のちょっと前に急に外に出ようと騒ぎ、奥様も外へ出て難を逃れ、助かったのはこの子のおかげと言ってました。ただ、その後、旦那様が車で他の3頭の犬ともども流されて亡くなったとのことです。ご自宅も土台しか残っていない状況です。

MIX犬の家族犬は5歳で同じ動物病院に預けられています。飼い主は避難所から仮設住宅に移り、ワンコと暮らしたかったのですが1人の場合は優先順位が低く、結局4月にアパートに移るそうです。ただ、2頭は飼えないようで、5歳の子より5ヶ月の子の方がもらい手があるだろうと考え、MIX犬を手放すことにしたと話していました。

ワンコへの持ち物は特に何もありません。愛情いっぱいの感じでした。もし、できれば、新たな飼い主の方に、名前は今のままでお願いしたいと希望しておられました。

我が家での状況は、人懐っこく、他のワンコにも穏やかです。人間が好きで飛び掛ることが多いです。寝るのも静かに寝ています。食欲は旺盛です。いい子です。

活動ボランティアからの報告2(抜粋)

某日、福島県より東京都・埼玉県にそれぞれ搬送。

午後3時頃、無事に我が家に到着いたしました。

まず1件目のワンちゃんですが、普段から一緒の布団で寝ていたそうですが、避難所では一緒に寝ることがしにくいので、80歳になるお母様とワンちゃんが車で一緒に寝ていたそうです。ご家族の方が交代すると言っても、自分が一番だから、といつも一緒に過ごされていたそうです。到着した時から涙を流されていて「本当に大事な子で、可愛くてしかたない」とずっとおっしゃっていました。預かりボランティアの方はとても良い方ですし、安心してくださいとお伝えしました。ご主人がご病気で入院されていて、今度会津の旅館のほうに避難する可能性があるようなのですが、そちらですと犬連れというわけにも行かず、泣く泣くお願いしたということでした。別れ際、息子さんも涙を流されて、お母様もずっと「必ず迎えに行くからいい子で待っていてね」と声をかけ続け、私が車を出してもずっと追いかけて手を振っていらっしゃいました。本当に可愛がられていた子だと思います。

チワワとMダックスのMIXということですが、かなり体重があり、歩く様子も足腰に負担がかかっているのだろうなという感じの歩き方をしていました。現在特に持病は無いとのことでしたが、腰や心臓が少し心配されます。

性格的には大人しく甘えん坊な感じですが、緊張のせいか、抱きかかえようとすると小さく唸っています。これまで一度も人を噛んだことは無いとのことなので、ここで噛ませては可哀想なので、伺ったようにあまり気にかけない風にしています。

朝出発してから、一切排泄をしていないので、自宅に戻って車の扉にスロープをつけ、リードを少しずつ引っ張って降ろし、しばらく歩かせましたがやはり何もせず、車に戻りたがったので、その時「抱っこ」と声をかけてみたら、その時は迷いもなく飛び込んできました。その後、家に入れようと車から抱っこしようとした所、やはり小さく唸っているので、飼い主さんからお預かりしてきた毛布などに包まれて車の後部座席で休んでいましたので無理に出すことはせず、夕方以降は湯たんぽを入れて時々様子を見て過ごしています。近くに水を入れた容器とフードも少し置いてきましたが、水は全部飲んでいました。

預かりボランティア宅には明日午前中にお預けに行く予定です。

 

次に、2件目のMダックスですが、こちらは14歳とは思えないほど活発で、人好きで犬も特に気にするでもなくとても良い子です。

もともとは今回連絡を下さった方の娘さんのワンちゃんのようです。娘さんが結婚後中国に住まわれているため、実母にワンちゃんを預けたのが2年前だそうです。90歳になる寝たきりのお姑さんがいるため、避難せず自宅に残られたそうですが、お一人で介護とワンちゃんのお世話はとても無理ということで、妹夫婦に預けられたそうです。しかし、妹夫婦も避難所生活で犬と一緒はなかなか難しく、やはり別の場所に移動する可能性もあるので、今回お願いさせて頂いたとのお話でした。引きとめられ1時間ほど色々お話をしてくださいました。

いつも食べているフード、トイレ、シーツ、サークル、など一式お預かりしましたので、全て明日預かりボランティアの方にお渡しします。

活動ボランティアからの報告3(抜粋)

某日、宮城県より茨城県まで搬送。

震災の経験と、避難所では車の中が生活場所だったワンちゃん。もともと臆病な所があったのでしょうが、車から降りて私達に会うと背中の毛が逆立ち、尻尾が入ってしまっていました。飼い主さんが私の車の中のゲージにワンちゃんを入れてくれ、犬小屋、ドッグフード、おやつ、ワクチンの証明書、フィラリアのお薬を一緒に預かりました。

車に乗った時は叫ぶような声を上げていましたが、扉が閉まると諦めたのか移動中はずっと静かでした。途中のサービスエリアで休憩のため車から降ろしましたが、相変わらず尻尾は入ったままで排泄もしませんでした。

 

預かりボランティア宅に着き、車の扉を開けると震えており、それを見た預かりの方は「震えちゃって可哀想に…」と、怯えているハッピーちゃんを見て「これは時間がかかりそうだね…、辛い思いをしちゃったからね」と、本当に優しく、ワンちゃんの事を思う言葉がいくつも聞かれました。息子さん達も犬が好きなようで、到着を待ちわびていたようでした。時間はかかるかもしれませんが、このお宅で大事にしてもらって徐々に回復していけるだろう…と、私なりの判断でしたが、こちらのお宅で良かったと思います。

 

ガソリン事情ですが、給油量に制限がある…と聞いたので、途中でまめに給油していき、満タンの状態で高速を降りる事ができました。一般道のガソリンスタンドに「満タン給油できます」と表示されていたので、亘理のあたりはガソリンが届いているようでした。携行缶に入れて持って行きましたが、使わずに帰ってこられました。

活動ボランティアからの報告4

某日、福島県より東京都まで搬送。

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